歯並びは将来の見た目や健康状態に影響する
海外の先進国では、なぜ積極的に子供のうちから歯の矯正治療をするのかご存知ですか?これは歯の見た目が重要視されている、という理由もありますが、子供の歯並びが将来の歯や体の健康状態に影響するのが広く知られているからでもあります。歯並びが及ぼす悪影響とはどんなものか見ていきましょう。
歯並びが悪いと・・・
子供の歯並びが悪いと、将来的に例えば次のような悪影響が出てくる恐れがあります。
歯を早く失う原因になる
歯並びが悪いと歯ブラシが行き届かなくなるため、むし歯や歯周病にかかりやすくなり、将来的に歯を早く失う原因になります。
顔の骨格の成長に影響する可能性がある
子供の歯並びの悪さが、あごの骨の成長に影響してしまうことがあります。例えば、あごの成長が不十分になったり、逆に成長しすぎたり、顔が歪んでしまうこともあります。
体の健康に悪影響を及ぼしやすくなる
歯並びが悪いと、あごの関節に影響を及ぼし、お口が開きにくい、あごが痛いというようなお口周辺のトラブルに加え、頭痛や肩こり、腰痛、めまい、耳鳴りなどのような不定愁訴が起こりやすくなります。また、うまくものがかめずに胃腸に負担がかかってしまう、丸飲み状態で早食いになってしまい肥満を招くなど、いろいろな体の不調が起こりやすくなります。
精神的に悪影響を及ぼすことがある
歯並びが悪いと、特に思春期以降に歯並びがコンプレックスになってしまうケースがあります。そのコンプレックスにより、自分に自信が持てなくなったり、引っ込み思案になってしまうなど、性格の形成に悪影響を及ぼすことがあります。また、むし歯や歯周病のトラブル、体の様々な不調から生涯を通じて精神的なストレスを多く抱えやすくなってしまいます。
できるだけ早いうちから始めるメリット
小さい頃から矯正治療をするのは、器具がついてかわいそうだし、矯正治療は大きくなってからやっても結果は同じ、と思っている人もいるかもしれません。ですが、矯正治療というのは、始める年齢が早いと色々とメリットがあるのをご存知ですか?
矯正治療を始める年齢はいつ頃がいい?
矯正治療を始めるのに適した年齢はケースバイケースではありますが、早いケースだと、3歳くらいから行った方が良いケースもあります。子供のうちに矯正治療を受けると様々なメリットがあります。
子供のうちに矯正を始めるメリット
理想的な仕上がりになりやすい
子供のうちに矯正を行う場合、あごの骨の成長をコントロールしながら、理想的な位置に歯を並べることができます。
抜歯や手術をせずに並べられることが多い
永久歯に全て生え変わった後に矯正治療をする場合、あごの成長はもうほとんど終わってしまっています。そのため、歯をきれいに並べようと思っても場所が足りず、数本歯を間引いて(抜いて)並べなければならない、ということがよくあります。子供のうちに矯正を始める場合、あごの骨の成長を促したりしながら並べられるので、抜歯をせずにきれいに並べられるケースが多くなります。
また、下あごの骨が過度に成長してしまう「受け口」のような場合、あごの骨の成長が止まった時点で矯正治療をしようとしても、歯を並べるだけでは治らず、あごの骨を切る手術が必要になります。そのようなケースでも、子供の頃から矯正治療をすることによって、手術をせず治せる可能性が高くなります。
治療費が安く済むことが多い
子供のうちに矯正を始める場合、治療費をかなり安く抑えられる可能性があります。